Sweet Lover
34.最後の欠片
翌日。
私たちは、須藤家の客間に居た。
私と響哉さん。
そして、育ての両親。
ついでに、佐伯先生が居るのは何故かしら。
「わざわざご足労頂きありがとうございます」
スーツ姿の響哉さんは丁寧に頭を下げた。
「いえ。
こちらこそ――。
まさか、真朝が兄の写真を見たいと言ってくれる日が来るなんて。
夢のようです」
お父さんはそう言うと、私を見てにこりと笑った。
傷ついてなんて無いみたい――。
その現実が、私をとりあえずほっとさせた。
私たちは、須藤家の客間に居た。
私と響哉さん。
そして、育ての両親。
ついでに、佐伯先生が居るのは何故かしら。
「わざわざご足労頂きありがとうございます」
スーツ姿の響哉さんは丁寧に頭を下げた。
「いえ。
こちらこそ――。
まさか、真朝が兄の写真を見たいと言ってくれる日が来るなんて。
夢のようです」
お父さんはそう言うと、私を見てにこりと笑った。
傷ついてなんて無いみたい――。
その現実が、私をとりあえずほっとさせた。