LOVE SICK
なんか、気持ち悪いな。
体調じゃなくて、気持ちが。

ここ数日、一日の間で感情のアップダウンが激し過ぎて酔いそうだ。


(メール、しといた方がいいよね……)


そう思い、柏原さんにメールを送った時刻はすでに20時を回っていた。

携帯電話に顧客やスタッフからの電話やメールが入るから、職場でプライベートなメールを誰かに送っていても特に誰にも何も言われないのは営業の特権だ。

今日は何時に帰れるか分からないけれど、諭吉さんを丁重にお返しする日は遠くなった。
少し、憂鬱な気持ちにもなる。


不機嫌な上司に睨まれない様にさっさとメールを送り切って、黙々と仕事をこなして居る内にあっという間に22時を越えていた。

その頃になれば、何故か斎木さんの機嫌も何故か収まり。

本当に私は八つ当たりをされただけだったんだろうか……
本当に、仕事は出来るけれどこの人は時々困った人だ、なんて、どうしようもない溜息を吐いた。
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