地底人、拾っちゃいました☆だから私は彼を地下に埋めてあげるんです☆
9頭目:ハンカチ拾っちゃいました。
―――


それは、先輩たちが卒業し少々鼻がかゆくなる風が吹く



穏やかな季節のことだった。



その日は気温も高く、お金があったので



電車に揺られ買い物に行くことにしていた。
何事もなく電車に乗る私。


席は空いていてちょっと寝ることもできそうだった。
すると、先に席に乗っていた男と目があった。



「何だ宇崎か。私は寝るわ。お休み。」




偶然にも宇崎がいた。私は宇崎の隣に座り寝る。




「なんだ、いきなり。挨拶くらいしろよ。しかも、人の隣来て寝るな。」



宇崎はどうやらペットの餌を買いに行くらしい。



「全く、お前はいつまで経っても失礼な奴だな。」



と、ため息交じりで言い放つ宇崎。



「たまの休みくらい寝ててもいいじゃない。」



「寝るな言ってないだろ。挨拶ぐらいしろって言ってんの。」



ま、確かに。
宇崎の口から出るってところではシャクだけど
もっともだ。
挨拶は大事。



「宇崎。」



「…なんだよ。」



「こんにちは。お休み!」



「反省してねぇだろ。」


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