愛してるの代わりに
好き、を知った日
☆好き、を知った日☆

「ひーな。あーそーぼー!」

ピンポーン。

チャイムの音と同時に玄関のドアが開く。

「おはよー、慎くん」

「おはよう」

「今日は何して遊ぶ?」

「公園でブランコしようよ!」

「うん、そうしよう!」

そうやってふたりで笑いあい、近所の公園へと出向く。

当時小学4年生の慎吾と雛子。

生まれたときからお隣さんで同級生。

お互いの両親も仲がよかったこともあり、ふたりで遊ぶのは小さいころから当たり前になっていた習慣。

今日は日曜日。

いつものように慎吾が雛子を迎えに来て、いつものように楽しく遊ぶはずだった休日。

だが……

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