「すみません、赤ちゃん用品の売り場ってどこですか?」


「はい、8階でございます。
右手のエレベーターからお乗り下さいませ。
混雑しておりましたら、中央エスカレーターが一番近いエスカレーターになります」


「親切にありがとう」


「はい、お気を付けて行ってらっしゃいませ」




いつもの会話。
いつもの業務。
そして、張り付いた笑顔。


日曜日の百貨店は平日に比べると、倍以上の集客数な為、常に笑顔の案内嬢は夕方になると頬が引きつってくる。



私、白石 紫(ゆかり)はこの大手百貨店の案内嬢。
他の案内嬢は25歳のリーダーと同期と一つ下の後輩の四人体制。


私はまだ、24歳だからこの椅子に座らせてもらっている。
案内嬢って暗黙の了解で、30前位になると庶務課の事務に異動が決まっているのだ。


私はまだ、24歳。
まだ大丈夫。
…彼氏はいないけど…

この作品のキーワード
オフィスラブ  三角関係  干物女  肉食系男子  草食系男子  ラブコメ 

感想ノートに書き込むためには会員登録及びログインが必要です。