忘れられない人がいる。
生きていれたらね
「だからさ、
今から一緒に行かないか?」

隼人はうつ向きながら
モゴモゴと呟いた。

「今から!?」

「ぉう。」

そわそわと落ち着かない様子だ。

「隼人、どーした?」

「いや・・・
女子を誘うのに抵抗があって・・・」


私は隼人に女子と言われた事。
幼なじみではなく、
女の子に見られていることが、
なぜかとても嬉しかった。


「何言ってんの!?
私と隼人は幼なじみだからね?!」

私は照れて
こんな言い方しか出来ない。


「・・・隼人!早く!堤防行くんでしょ?」

私は隼人を連れ久しぶりに家を出た。
今、仕事で家に居ないが、
きっとお母さんが知ったら驚くだろう。
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