桃の姫〜最強姫の愛した族〜
第六章

久しぶりの白龍

〜♪〜♪〜♪〜♪


んー、電話…。


「もしもし…」


『何や、まだ寝とったんか?』


っ?!この関西弁っ!


寝起きだった頭も一気に覚めた。


やってしまった…。


電話してくるならお父さんかお母さん、双子たちかと思ってたから…。


〝亜柚菜〟で出ちゃったし!


バレてない…よね?


とりあえず電話はまだ続いてるんだ。


バレないように早く〝柚瑠〟になって対処しよう。


コホンっと咳き込む。


「こっちも忙しいんだよ。んで、何の用なんだ?こんな朝早くから」


時計を見るとまだ朝の7時。


…どうりで外が薄暗いわけだ。


『ゆー君、久しぶりの電話やのに冷たいやん!』


…切っていいだろうか。



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