森田当麻の奇妙事件簿

「そこに、事件の真相があるからだよ」

当麻がサイドブレーキを下ろした。

勢いよく、車が発進する。

「事件の真相って……。わかったんですか!?犯人が……」

優衣は驚きのあまり、叫ぶように言ってしまった。

うるさそうに顔をしかめる当麻。

「ああ。俺達がとんでもない思い違いをしていたこともな……」

当麻が勝ち誇ったように微笑んだ。
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