次の日。
…儀式は明日。



「桜鈴様、お迎えに上がりました」


長老の娘…紅楓のお母様が家に迎えに来た。
身を清める為。

私はお母様達と離れなければならない。
会うのは…最後。


「お母様…お父様…
今までありがとうございました」


深く頭を下げる。
お母様もお父様も、私を抱きしめた。


「神様のもとで、幸せになるんだよ…」


「…っはい」


お母様の言葉は、死なないと遠回しに言ってくれているようで。
私を励ましてくれた、お母様に今までの感謝を込めて、

ありがとう、と呟いた。


「何も出来ない父を…どうか許してくれ…」


私は首を横に振った。
そして微笑んだ。


「巫女姫に選ばれた娘を、どうか誇りに思ってください
そして…遥斗のこと、気にかけてやってください」


「…あぁ」


「さあ、桜鈴様参りましょう」 


私はお母様達と別れ、
紅楓のお母様と社へ向かった。









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