次の日の早朝。
一番に村の外れの泉に行き、禊をして身を清める。

そして、
巫女装束…真っ白な衣に赤い袴を履く。

髪の毛は一本に結うのかと思ったけれど、


「桜鈴様は綺麗な髪の毛なのでよろしいのですよ」


「そうなんですか…?」


慣れない様付け。
私はそんなに偉い人ではないのに。

ただ、七年に一度の儀式として選ばれただけ。


そうこうしていると、あっという間に儀式の時間になった。


片手に鈴を、もう片手には剣を持って。
私は舞う……


小さい子たちが最前列で私を見る。
キラキラした目で。


この子たちは7年後、また行われる儀式で…
巫女姫になるかもしれないんだ。


どうか………
100人目は辛くても、101人目は幸せであるように。



「巫女姫様…
私も巫女姫様みたいになれますか?」


舞い終わったあと、私に駆け寄ってきたのは…次の巫女姫候補の女の子。


少し痛む胸。
でも、次に私は引き継ぐ義務もある……

これは、名誉なことだから。
私は満面の笑みで答える。


「神様を信じる心を忘れなければ、きっと」


ぱあっと顔を明るくした女の子。
無言で、コクコクと頷いて、自分のお母さんの元へ走って行った。


そのお母さんは私を見て、
深く深く…頭を下げた。


私も頭を下げて、
その場を後にした………










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