ふっと気づく。
何があったのか、懸命に思い出すと。


「 …………!!!
桜鈴っ」


俺の隣には、永遠の眠りについた桜鈴がいた。
…叶えられなかったのか?

そう思いあたりを見回すと、
森の中。


ピチチ……

サーッ

サラサラ ………



嗚呼、音が、ある…………


蘇ったんだ。
この土地は。
きっと村の方も、今まで以上の豊作を迎えるだろう。



…この7年間は。





だが何故?
桜鈴は隣にいる?
奪われていない??



さっきと変わらず血で胸を赤く染めた桜鈴
そして、真っ赤な右腕の俺。


「………そう、か」



しばらく考えて、ある結論に辿り着いた。


彼女は…………
桜鈴は…………


俺の、天が定めた相手だったんだ。
天の定めた相手を奪うことは、何者にも出来ない。


だから、神である俺には
『桜鈴』と初めに意識されていたんだ。

そして、神が天の定めた相手を捧げたということは…

もう、巫女姫も必要がないんだ。
桜鈴がその身をもって蘇らせてくれたから。


だけど…
だけど…!!





………肉体はあれど。
心は、魂はもう、ない…………




「天が定めた相手なのに…
俺達は…結ばれない運命だったんだな?」







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