春。

穏やかな風
ふわりひらりと舞う桜の花びら


それを微笑みながら眺める、一人の美しい少女。


桜色の長い髪の毛
ぱっちりとした大きい目
透き通るような肌
ほっそりとした体


それを妬みの目で見る一人の美しい少女。
歳は同じくらいだろうか。


真っ黒な髪の毛
鋭い目
少し日に焼けた健康的な肌
女らしい体


少女は桜を見ている少女に堂々という。


「あ〜ら桜鈴(オウリン)!
今日も桜なんか見てるの?」


桜鈴と呼ばれた少女は声の主ににっこり微笑んだ。


「ええ、桜はとても綺麗でしょう?
紅楓(クレナイ)も良かったら一緒に見ない?」


鈴を振るような声。
紅楓は更に苛つく。


「結構よ!」


ツンとすまして行ってしまった紅楓。
桜鈴はもう一度桜の木を見る。




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