真夏の太陽が、容赦なく全身を照りつける。


 コンクリートが、床暖房みたいに熱い。


 大荷物の私はハンカチで汗を拭いながら、集合場所のアパートを目指した。


 たどり着いたアパートは建てられてからまだそんなに年数が経ってないようで、染みや汚れが一切ない、真っ白な外壁をしている。


 私はアパートの前で、コンビニで私に手紙を渡した老人が、あの時と同じ格好をして立っているのに気がついた。


 そしてその隣には、私と同じように大きな荷物を抱えた人物がいる。


 女の子?


 いや、よく見ると少年だった。


「――もしかして、あの人?」


 少年が、私を指差す。


「織原さん、ようこそいらっしゃいました」


 開口一番、老人が顔をほころばせて言った。


「参加者、俺とあんたの二人だけだってよ」


 少年が、私を見て言う。


 唐突に〈あんた〉呼ばわりは気にくわないものの、少年の容姿を目の当たりにした私は硬直した。


 少年は身長はそれほど高くないが、とても中性的で愛らしい顔をしている。


 唸るほどの容姿をした人を目の当たりにした時特有の緊張感が、私を襲う。

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