もしも明日もあったなら。

日常.1


「ファイトー」

『はぁい!』

月曜日。
陸上部が寒い中走り込みをしている。

声が通学路に響く。

私が早く来るのには理由がある。

陸上部以外にも活動している部活を教室から見るため、という捉え方によっては少し危ないであろう理由が。


つまり、遠回しに言わないで直球に言うと、


私、花咲実陽はとある部活の男子が気になっているのである。
< 2 / 163 >

この作品をシェア

pagetop