【実話】終わらないトンネル

温 か い 「実り」




私は自分の境遇を包み隠さずに話始めた。


大半の人達には
「可哀想」「よそ事」「奇妙」など
と取られても仕方ないであろう


私はそんな肯定も否定も
ひとつの考えとして学んだ
私の固まった心は徐々に緩和され
自分を伝えたいとゆう
方向へと少しずつ変わり始めていた


何より、自分が自分を理解し
自分自身に偏見を持たなくなった
今もまだまだ通過点
自分を誰かに伝え、誰かを知る


これを私は大事にしていきたい
気付かないほど私は変わり、
理解し合える存在が傍らに
ひとり、ふたりと出来ていった


変わろうと決心して2年後だった


孤独の時間はとても長かった


何を自分はしているんだろうと
劣等感に包まれることの方が
ずっと多かったのに
存在を得た瞬間に全ての濁りが
私の中からなくなった


自ら間違った考えを持ち
お飾りの友達になり
自分を持てずに過ごした時間


そこから孤独を見た時間

そして、耐え忍んだ時間


全部、全部が私をやっと変えてくれた。


正解を握った自分に今は胸を張れる

ひとつ悲しみがかけても
喜びがかけても変われなかったと思う。

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