鈴姫戦記 ~ふたつの悲しい恋物語~

ヒーロー






 それから一日経って、みんなは放心状態だった。


 そして、みんなはそれぞれにお母さんを目覚めさせる方法を探すため、帰っていった。


 お父さんはしばらくの仕事をキャンセルし、お母さんの部屋に閉じこもってしまった。


 あたしには、どうすることも出来なくて・・・・・・。


 自分の部屋に入って、ベッドに潜り込んだ。




 お母さん・・・・・・。


 ねぇ、なにがあったの?


 お父さんが言うには、ただ眠っているだけだと言ってた。


 あたしは、どうしたらいいの?


 なにが、できるの?


 わからなくて、ただ罪悪感と不安感だけが心の中を渦巻く。


 
 
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