俺様社長と秘密の契約
9.俺様社長と秘密の契約
…傷が癒え、今は、何事もなく、仕事と家の往復する毎日。

龍吾も、理子も、そんな変わりない毎日がとても心地よかった。

…今日も、いつもと変わらない朝が来た。

龍吾は取引先に向かってから、会社に向かう。理子は身支度を整え、会社に向かった。

秘書室で仕事をしていると、龍吾が出社してきた。

今日も、何も変わらず時間が過ぎていく。

筈だった。

夕方、支社のトラブルにより、龍吾は支社へと向かった。

理子は龍吾の帰りを会社で待つ筈だった。

…仕事を終え、龍吾が会社に戻ると、秘書室に、理子の姿はなかった。

社長室に入ったが、理子の姿はない。

携帯を鳴らしてみても、応答はない。自宅へ帰ったのか?そう思い、自宅へ電話を掛けるも理子は出ない。

心配になった龍吾は、鞄にてを伸ばした。

…その時、封筒が落ちた。…嫌な予感がして、それを手に取る。





『龍吾さんへ


私は貴方と契約して欲しいことがあります

理子』



それだけ書かれていた。


訳がわからないまま、とにかく一度、自宅へと戻った。

…やはり、自宅に理子の姿はなかった

溜め息をつき、ソファーに座る。

その時だった。玄関のドアが開いたのは。
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