俺様社長と秘密の契約
2.想いを秘めて
・・・それからも、心は交わる事はないまま、
私と御堂社長の体の関係は続いていた。

「…今日の予定は?」

そんな毎日が続いても、仕事はしっかりこなさなければならない。

「今日の予定ですが、午前は特に何も入っておりません。
午後からも特に大事な案件はありません」

「…そうか、珍しく今日はゆっくりできそうだな」

「・・・はい」

・・・御堂社長がそう言うのも分からなくはなかった。
ここ何か月も、働き詰めで、気を休める暇もなかったのだ。

・・・御堂社長同様、私にとっても、一息つける日になった。

・・・が。

午後に入ってすぐ、外線が入った。
それは、高瀬物産の社長より、突然の社内パーテイーの誘いだった。

各会社に電話があったようで、御堂コーポレーションの代表として、
断るわけにはいかなかった。


「…仕方がないな。…社長にも、一度、しっかり詫びもお入れておかなければならないし。

…理子、お前も一緒に同伴しろ、いいな」


「…私がですか?」
今まで、パーテイーと名のつく物には、参加したことがなかった。
いつも御堂社長が一人で参加していたからだ。

…なぜ、よりにもよって、突然私を同伴させようと思ったのか。

「一度帰って、それなりの格好をして来い。
パーテイーは、7時からだ、6時40分ごろ迎えに行く」


「・・・はい」

・・・御堂社長にそれなりの格好をしろと言われたが、
パーテイーの服なんて、持ってるわけがない。
仕事が終わってから買いに行く時間もなさそうだ。

…困ったな。
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