俺様社長と秘密の契約
「何か知ってる顔だな。…応えろ、理子」

「知るも知らないも…
高瀬専務が言ってましたよね。食事をして、今ここに帰って来たって」

「…高瀬伊織と何を話した?」
どうしても目を合わせない私に、もう一度問いかける。

…、私さえいなくなれば、会社を窮地に立たせることも、御堂社長が苦しむ事もないのなら。

私が選ぶ答えは…一つ。

「御堂社長」
「…なんだ?」

…⁈
私の行動に、御堂社長は目を見開く。

…、好きなんて、愛してるなんて口が裂けても言えない。だから、このキスに私の想いを添えた。

「…理子」
「全部今日で終わりです」

「…」
「今日から私は、御堂社長の、秘書に戻ります…社長に触れるのはこれでさいごです。…社長の気持ち、嬉しかったです。でも、それに応えることはできません」

「理子!」

私の名を呼ぶ社長の声。もう、私の名前を呼んでくれることはないだろう。
…どんなに泣いても、この想いは届かない。
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