「社長、今日の午後からの予定ですが」
「…悪い、午後からの予定、すべてキャンセルしておいてくれ」

「…ですが、今日は大事な商談が」
「…頼む、清水」
「…」
当たり前。元に戻っただけ。社長と秘書に戻っただけ。こんな事で一々傷つくな、理子。

「…かしこまりました。調整してみます」
私は一礼して、秘書室に戻った。
…あんな御堂社長は初めてみた。

今迄、あんなに取り乱した、落ち着かない社長を。

…、なんとか調整出来た予定。その事を社長に告げると、仕事をひと段落させた社長は自分の車で、会社を出た。

その後直ぐ、私の携帯が鳴った。
…伊織からだった。

「…もしもし」
「突然すみません」

「…何か?」
「…今夜、お時間頂けませんか?」

「…今夜、ですか?」
なんだか胸騒ぎがした。

「…8時に、ロイヤルホテルのレストランで待ってます」
「あの⁈…」

要件だけ述べた伊織は電話を切ってしまった。
…掛け直してみたが、繋がらず、行くことを余儀なくされた。

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