俺様社長と秘密の契約
「…理子がどうしたいか、たくさん考えて、たくさん悩んだらいい。会長に残された時間はわずかだから、考える時間は限られている。でも、理子が考えて決めたことなら、会長もわかってくれる。
1人で考えるのが辛くなったら、俺を頼れ。相談にのるし、力になれることがあるなら、幾らだって力になる」

その言葉を聞き、理子は俺の手をギュッと握りしめた。

「…考えてみます。私なりに」

少し不安そうに、でも、それを隠すように、理子は笑ってみせた。

そんな理子に、俺はそっと、口づけた。

どんな事からも、理子を守ると、心の中で誓いながら。
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