俺様社長と秘密の契約
…午後2時。龍介が会社に訪れた。
社長室に龍介を通した理子の顔色がすぐれない。

少し気になりつつ、とりあえず先に、龍介と話しを進める事にした。

「…話しはわかったよ。
…彼女が、神宮寺財閥の会長の孫?」

そう言って、理子を見た。

「初めまして…
父親が清水と言う姓で、清水理子といいます。…神宮寺財閥の事は、今の今まで知らなくて、最近知る事になりました」

「…初めまして、ね。
ま、いいか…」

「龍介、理子と知り合いか?」
龍介の言葉が気になって、問いかけた。

「…彼女は初めてみたいだけど、オレは、彼女の事をよ〜く、知ってるよ」
そう言って、龍介は微笑む。

理子は、俺に、何かを隠しているのだろうか?そう思うが、口に出せなかった。

なぜなら、理子の顔色は、益々悪くなっていたからだ。

「理子、下がっていい…
後は、俺が話すから」
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