誕生日の前日、恒例の相談会開催中。

会社近くの定食屋で今日も志帆ちゃんとランチ中。



「志帆ちゃ~んっ、どうしよう~!!」

「どうしようって……。先輩、いいですか~?」

「………ん」

「相手は繁忙期で公休日も返上して仕事してるんですよ?」

「……うっ……ん」

「向こうからの連絡を待ってたって、時間の無駄ですよっ!」

「うっ……、そんな事は分かってるんだけど、中々勇気が出なくて……」

「もうっ、何を今さら言ってるんですか?!自分の気持ちに向き合うって言ったのは誰ですか?」

「………私だけど」

「だったら、後は行動あるのみでしょ!」

「そんな簡単に言うけど……」

「じゃあ、携帯貸して下さい!私がメールしてあげますから」

「いやっ、それはダメッ!!」

「どうして?」

「自分の気持ちに向き合うと決めた以上は、例え志帆ちゃんでも手を借りる訳にはいかない」

「フフッ。ホント、困った人ですね、先輩って」

「………ごめん。なんか私って、矛盾してるね」

「いいんじゃないですか~?」

「え?」

「人の気持ちって、言葉では言い表せない事だってありますよ。それに、それが恋愛なら尚の事」

「うっ………」

「先輩、最近どんどん綺麗になっていってるって、自分で気付いてます?」

「えっ?」

「ちょっと前の先輩とは別人みたいに凄く綺麗ですよ」

「えっ、ちょっ……やめてよ」

「褒めてるとかじゃなくて、私の素直な気持ちです」


志帆ちゃんはお茶を啜りながら優しい笑みを浮かべた。


この作品のキーワード
毒舌  ラブバトル  バイヤー  お局  価格  価値 

感想ノートに書き込むためには会員登録及びログインが必要です。