あなたの優しさが…

男は片手で私の両手首を拘束し

反対の手で胸を荒々しく揉み


「い…いやっ…や…やめて!」


叫ぶ口を男の口で塞がれ

生温いものが口の中に入ってきた。



気持ち悪い。

動けない。

お母さん…たすけて…





どのくらい経ったのだろうか。

私の初めては知らない男に全て奪われた。


『処女だったのね〜』

母の声がした。


『また頼むわぁ〜しっかり稼ぎな』

母の声が遠くで聞こえた。


身体の痛みと悲しさと悔しさで
何もしたくなかった。
そのまま意識が途切れた。
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