珍しく瑞香と休みが合って、いろんな報告や花嫁の先輩としてのアドバイスをしてもらうためにランチに誘うと、二つ返事でオッケーしてくれた。

子供二人の世話から離れて、久しぶりにリッチな食事がしたい、という瑞香の希望に沿って、一軒家のフレンチレストランに予約を入れる。
ディナーでくればそれなりのお値段がする店だけど、ランチなら手頃に、しかも平日だとお客も少なくてゆったり過ごせる。周りの友達と予定が合わせづらいのは難点だけど、こういう時は平日休みの仕事でよかったなあ、と思う。

店で直接待ち合わせることにして、それぞれで店に向かう。
少し早目についたけれど瑞香はもう到着していて、すでに食前酒としてシャンパンを傾けていた。

「ああ、いいわあ。昼間から酒。優雅よねえ」

本当に二児の母かと思うけど、普段は頑張ってる分ひとりの時は息抜きしたいんだろう。もともと大酒飲みなのに、子供がいるとそんなに飲めないんだろうし。

席についた私にも同じようにシャンパンが運ばれてきて、改めて乾杯する。


「とりあえず、おめでとう、よね。よくぞ幻想に溺れないで現実を選んだ!」


瑞香は上機嫌でグラスを傾け、運ばれてきた前菜に取り掛かる。彩りよく盛り付けられた前菜たちは、目に楽しい。

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