Love Birthday‥

別れ



カラオケを出るとすぐに拓海先輩から小百合に電話があり、拓海先輩は悪くないのにみんなにもう一度謝っていた。


小百合は拓海先輩の声を聞いて笑顔になり、そのまま拓海先輩に会いに行った。



残った私達は、
「もっとあいつを殴っておけばよかった!」って拳を振り上げぴんぴんしている志則に唖然とした。


それと同時に、ホッとした。


みんな笑顔で家に帰った。




だけど、家の玄関の前に着いた私は、歩いた道を引き返して薬屋さんに向かった。



志則の家は父子家庭で、お父さんはいつも仕事で帰りが遅い。

志則のことだから、きっと傷の手当てをしないまま過ごすだろうと思って。



消毒液や包帯。
思いついたものをなんでも買って志則の家に向かった。






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