向日葵の事情

太陽




『しょーう!』


広い広い向日葵畑

ここにはあたしと彼――小日向 彰(コヒナタショウ)の2人だけしかいない


『あっ、ありまちゃん!』


笑顔でこっちに駆け寄ってくる彰

あたしは幼ないながらも彰に対して恋心を抱いていた


『ヒマワリはね、太陽の方を向いて大きくなるんだよ』

『じゃあヒマワリは太陽がいないと大きくなれないの?』

『そうだね。それは僕もありまちゃんもそうなんだよー』

『えぇー!曇りでも雨でもだいじょーぶだもん!』

『でも太陽が一番好きでしょ?』

『うん!』


太陽みたいな彰が大好き!

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