「ナゴム、ダイジョブ?」

「う、うん……何とか」


ロゼッタさんに引っ張り出してもらい、何とか砂の中から出ることができた。結構深くまで埋まったから、一人だと埋もれてしまったかもしれない。


「うわ、あちこちがジャリジャリだ」


砂から脱出して息をついたけど、やっぱり厄介なもの。全身が砂だらけな上に、靴にも服にも砂が入って気持ち悪い。

幸い、口や鼻に砂は入ってない。レヤーのアドバイスを受けて保護していたおかげで……。


「……って、そういえば! レヤー忘れてるじゃん」


なにかを忘れてると思えば、 と慌てて繋がる紐を頼りに彼を捜せば。クチバシの一部(一応鼻も出てる)だけが出ていて、残りは完全に砂に埋もれてる状態だった。


「す……すみませぇ~ん……た、助けてくださぁあい……」


か細い声でレヤーの生存が確認出来たあたしとロゼッタさんは、急いで砂を取り除きレヤーを助け出す。かなり体が大きいから、半ば強引にクチバシを引っ張って起こしたけど。


「あだだだ! クチバシが抜ける! 抜けてしまいます」

「そんなの後でいくらでも生えるでしょ。 今はそれどころじゃないって、よいしょ」

「そ、そんなのイヤです~も、モテなくなったらどうするんですかあ……あだだだっ、抜ける!折れるう~」


ぎゃあぎゃあ言いながら何とかレヤーを助け、ダチョウも無事に掬い上げた時にはすっかり日が昇りきってた。


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