森田当麻の奇妙事件簿2

日向の方が1枚上手だ。

優衣は憧れの瞳で日向を見つめた。

「……優衣ちゃん」

日向が急に優衣の方を向いた。

「はい。」

「ほんとは怖いんだよね?」

耳打ちで日向が聞いてきた。

優衣が静かにうなずくと、日向がクスッと笑う。

「安心して。優衣ちゃんを一人で行かせたりしないから」

日向がウィンクした。
< 30 / 250 >

この作品をシェア

pagetop