私はその日を知らない





私はその日を知らない


だが 無知のままでいるつもりでもない


私の言葉で


私の物語で


私の心で


遠く離れたこの地にもその日を刻んでいけると信じたい


人がそこに在る限り


その日はいつまでもあり続けると


きれいに蓋をされた生死が埋もれる土壌に立ち


私は私の灯篭流しを行う


その日であったとふと気づかされたときに湧き上がった感情を


私はいつまでも憶えていく







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