翌桧です。


こんな不慣れな詩を読んでいただきありがとうございます。



私は大学の合唱サークルに所属しておりまして。


練習している曲の中に『その日―August 6―』というものがあります。


谷川俊太郎作詞、三善晃作曲です。


副題でお分かりだと思いますが、これは1945年8月6日の広島を歌ったものです。


そこに起きた悲惨、それが現代記録の中で風化していき、強い祈りへとゆきつく激しい曲ですね。


歌う度にその言葉の重さや、それを理解してお客さんに伝えるにはどうすればよいかの試行錯誤で、いつも歌い終わると心身共にバテバテです。



その日を知らない私はこの曲をどう歌うべきなのか、毎日悩んでいます。


そして本番を終えてからもきっと悩んでいくのだろうと思います。



今回の詩は、自分を含めた今生きている人すべてに伝えるつもりで書きました。



作中何度も登場する『その日』は谷川俊太郎さんと同じく1945年8月6日を意識してはいましたが、別にそれだけが当てはまるとは思っていません。


自分がいなかった、知らなかった『その日』は山ほどあります。



たとえば阪神淡路大震災の発生した『その日』


大洪水・土砂崩れが起こった『その日』。


爆弾を詰め込んだ敵国の軍機に毎日怯えた『その日』……



たくさんの人が亡くなった日だけが当てはまるとも思っていません。


それぞれに当てはまる、思い当たる『その日』があるのではないでしょうか。




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その日  八月六日