歪な愛のカタチ

執着





あれ以来、私は佐々木さんが怖かった。


佐々木さんはいつも優しい。



私は怒らせないようにした。


いつ、怒りのスイッチが入るかわからない。



だから、メールもこまめにするようにした。



「香織はいい子だ」


「俺の言うことを理解してる」



その言葉を聞くと安心した。



私の身体には


あちこち


痣があった。



腕には押さえつけられた時の痣


身体には


俺のものだという痣



それを見るだけで恐怖。


早く消えて欲しい。
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