月星鬼
敵か見方か
翌日__
朝早くから目が覚めてしまった私は制服に腕を通した。
“沙羽。おはよう。今日嫌な予感するわ。”
「そうなの?分かった。チョッカー付けて行かなくちゃね。」
キキから渡されたチョッカーを付け、黒髪に櫛を通し居間に向かった。
縁側の廊下を通り向かっていたら、制服を着崩した沙季が出てきた。
謎の編入生。
私たち双子についたあだ名。
何度も言われるものだから、謎でゴメンなさいね。って怒鳴ってやりたいくらいだった。
居間に着くと朝食の食欲をそそる匂いが鼻を掠めた。
と、言っても基本私は食べない。
トースト1枚咥え深夜に流れていたであろうニュースをチェックする。
「神一族は動いてないなぁ。」
「動かれても困るわ。」
沙季に突っ込まれながら私たちは朝食を食べ終えた。
私たちは早くから学校に行く派でって言っても私が無理矢理連れてっている。
じゃないと自室に戻って寝てしまうから。
私と対照的な銀髪の髪を沙季は弄りながらイヤーカフを付けてスクールバックを掴んだ。
「「いってきます。」」
「気を付けろ。」「帰りかまぼこお願いね。」
お母さんそれはメールでしてくれ。
沙季と顔を見合わせながら何時ものことかと苦笑しながら溜め息を落とした。