身長170センチ、体重・・・69キロ。
昔から私は、良く言えば大柄な、ざっくばらんにズバリ言えば、おデブな体型が悩みだった。

縦が長い分、横の太さが余計に目立つ。
それに、中学から短大まで女子校だった私の数少ない友だちは、「可愛い女の子」と呼ぶにふさわしい、小柄な子ばかり。
背が高いクラスメイトは、皆スラッとしてて、まるでモデルのよう。
実際、大学では読者モデルをしてる子もいたし、ミスコンに出た子もいた。

そういう人たちを見ては、羨望のため息をついてばかりいた、あの頃の自分を思い出した私の唇に、懐かしい笑みが浮かぶ。

別に大食いでもなく、偏食もしないのに、なぜ私はおデブなのだろうかと思春期の頃は悩んだものだ。
それに、少しでも自分を小さく、そして細く見せようと、小柄で華奢な子たちと並んで歩くときはもちろん、ひとりでも、外にいるときはいつも、私なりに体を縮こまらせていたっけ。

なかなか抜けなかったその癖は、長峰さんに出会ったことをきっかけに、少しずつ消えていった。

長峰悠里さんとは、勤めている会社で出会った。
彼は営業、私は総務。
職種もフロアも違うので、私が担当している交通費や旅費・出張費の精算時等に、営業の彼が総務エリアにやって来るときくらいしか、長峰さんを見かけることはなかった。

それでも長峰さんのことは、入社した当時から私も知っていた。
「営業の花形スター」とか「成績ナンバーワン」と言われていたし、何より「社内で一番モテるカッコいい男」として、長峰さんは社内では有名人だったから。

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