「部長」
「なんだ」
「この部分ですが・・・available(アヴェイラブル)よりcapable(ケイパブル)の方が、しっくりくるかと思います」
「あー、そうだな」と部長は言うと、横からスッと手を伸ばして、マウスをクリックした。

私は慌てて横にずれようとしたけど、机が邪魔になって、椅子が動かない!
ちょっと!近い部長が、余計近く感じるじゃないの!

「あのっ、部長っ!」
「ん」と言った部長は、キーボード操作をするため、もっと私に近づいている。

というかこれは・・・後ろから囲われてるような体勢じゃあ・・・。

「私、うちます・・・」
「よろしく」

椅子が動くギッという音が、妙に耳に響く。
それに部長の腕だけじゃなくて、体の熱さまで感じるような気が・・・それにいつも部長からするムスクの香りも、超間近から漂ってる気が・・・。

私は、ひたすら画面だけを見て、横か後ろにいる部長を絶対見ないようにしながら、この仕事を終わらせることに集中した。

結果、2・3の表現を簡潔に変えただけで終わった。
誤字や脱字、スペルミスがなかったのは、さすが長峰部長だ。
とにかく、これで部長の用件は無事終えることができた。
よくがんばった、私!偉いぞ!

そして、おつかれさま・・・。

この作品のキーワード
30代の恋愛  初恋  元カレ  婚活  エリート上司  双子  純愛風  ときめき  かなり俺様  見返す 

感想ノートに書き込むためには会員登録及びログインが必要です。