「じゃー卜部ちゃん!また会おう!」
「どうだろ・・・」と私は呟きつつ、引きつった顔で、山中さんに手をふった。

「卜部さん、山中さんって人とイイ感じでしたねっ」
「いやぁ。最後は恋愛相談に乗ってあげたというか・・・初対面でいきなり所得証明見る?とか言われても・・・」
「えーっ!マジで?それ引くわ」
「だよね?」

恋愛に関しては何も分からないけど、「所得証明」に関しては、この子たちも同感だったようで、私はホッとした。

「芥川さんは?イイ人いた?」
「いえいえ。私には年が上過ぎです。それに今回の合コンはですね、みさえさんと赤城さんをくっつけるというのが、本当の目的だったんですよ」
「え?」
「それで赤城さんに、合コンをセッティングしろとせっつかれまして」

言われてみれば・・・。
みさえさんと赤城さんは、確か二人で出て行ったよね。
ということは、その成果はあったようだ。

「あぁそう。芥川さんって、本当に知り合いが多いのねぇ。しかも年齢層も幅広いし」
「私は高1の時からバイトに励んで、知り合いを作ってましたから。それにね、私、合コンに参加するより、セッティングする方が断然好きなんです!女子大生の頃は、それこそプロ級って評判高かったし。だからやっぱり私って、イベント企画の仕事が向いてると思う」

あれ?あなた、営業したいんじゃなかったっけ?
なんて、もちろん私は言わなかった。

と思っていたら、芥川さんがジーッと私を見ていた。

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