「ちょっと・・・部長っ!」と私が叫んでも、部長は無視してズンズン歩き続けている。
そして部長に手を繋がれてる私は、部長について歩くしかなくて・・・。

「もうっ!なんで長峰部長があのパーティーに来て・・・ってことは部長、“ハッピー婚活所”に入会したんですか!?流行には興味ないって言ってたくせに。なんで!?それに、せっかく私がお相手とおしゃべりしてる時に邪魔をし・・・ぎゃぅ!」
「てめぇ・・・赤の他人からもらったドリンクを、飲もうとしてただろーが!ったく。どんな薬盛られてるか分かんねーだろ?見もせずに勝手に飲もうとすんじゃねーよ、こんの、どアホッ!」
「ひぃっ!そんな・・・じゃ、警察に・・」
「証拠もねえのに警察行けるか、どアホ」
「え?じゃあ部長も、森下さんが薬を混入してるところは見てないんですね?」
「んなこたぁ関係ねえんだよ!あーいうパーティーでは、自分のドリンクは自分で取りに行くってのが鉄則だろーが!どアホッ」

と部長はわめくように言うと、私をギューッと抱きしめた。

「ちょ、ちょっと部長っ!口紅がスーツかワイシャツについちゃう・・・」
「構わん。それよかおまえ・・・あの野郎からもらったドリンク、一口も飲んでねえよな?」
「のっ、飲んで、ない・・・」

なんか、部長の声音は本当に心配してるような響きだからか、森下さんが私に持ってきてくれた飲み物に、本当に何か混入させていたかもしれないと思えてきて・・・。

怖くなった私は、部長にギュッとしがみついた。

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