タイプ別男子を落としてみましょう。



「佐原先生ー。家庭科で作ったからあげる〜♪」




「おー、サンキューな。」




見ての通り人気者で、常に人が集まる先生は、私のような平凡な生徒が近寄れるわけもありません。




「…。」





彼は国語の先生で、私は国語の教科係。




そんな縁で私たちは会話をするようになりました。




本当は、国語の教科係なんてやりたくなかったんですけどね。





なぜって?




だって、この先生にお近づきになれるチャンスですよ?




しかも、この人は私たちのクラスの担任。



雑用を頼まれるのはわかりきっています。



だからこそ、女子たちの競争率は半端なく、私なんか近寄りたくもありませんでした。


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