【完】短編witch~魔女なんてウソだ!~

制服に着替え終わるとリビングへ行った。

『まりえ、似合ってるね~!!』

ママは気分ルンルン。

『あー、それはどーも。』

適当にあたしは返事をする。

椅子に腰をかけたあたしは目を疑った。

『な、何これ?!』

目の前のテーブルには焦げた卵焼き、
焦げたトーストが大量に置いてあったのだ。

『失敗しちゃった☆ごめーん!!』

バ、バカじゃないのー?

『あーもう!しょうがないな、食べるよ。』

お世辞でも美味しいとは言えない食事を終えたあたしは、
時間がないことに気づいた。

『や、やば!』

椅子から立ち上がると急いで支度をし、玄関までやって来た。

『絶対来ないでね?行ってきます!!』

『ちょ、まりえ...!!』

家を飛び出すと駅へ向かう。

星蘭高校は、あたしが住む所から30分の場所にある。

入学式早々、あたしのように一人でやって来る人は
少ないと思うけど...。

< 2 / 20 >

この作品をシェア

pagetop