同じクラスの小牧君はクラスの中心的存在だった。
成績もよく、もちろん女の子にも小牧ファンはたくさんいた。
彼のもてる原因はやはりルックスとわけ隔てなく誰とでも
話が出来る事だろう。
時々その優しさをはきちがえる女子もいた様で
告白して振られちゃって泣いてる子を何度か見たことがあった。

私はクラスの中でもあまり存在感のない地味な子だった。
いつも教室の後ろの窓際が定位置で私と同じ雰囲気の子と
静かに喋っていた。
だから恋愛には奥手というか興味すらあまりなかった。
だから誰かに告白なんて私には無縁の世界だった。

そんな私に唯一話しかけてくる男子は小牧君だけだった。
私も何度か話しをした事があるけど
自分から話しかけることはなかった。
私みたいな恋愛に免疫のない子は
ちょっとかっこいい子から笑顔で話しかけられたら
すぐに勘違いをしてしまいそうになるのではという
危機感があったから。
小牧君は特に魅力的な男の子だったから
その魅力に取りつかれないように
自分に暗示をかけていた

好きになるな。
好きになっても相手にされない。
きっと笑われるだけだ。

大体今まで私に話しかけてくる男子なんていなかった。
顔だって地味だし、綺麗じゃない。
男子が女子に話しかけるのなんか可愛くって綺麗で・・・楽しくって・・・
って子ばっかり。
私にはないものを持っている子ばかり・・・
小牧君が私と話をしていると後で他の男子が
「お前ってすげーな~~。俺はそういうことできねー」
なんて会話を何度か耳にした事があった。
そういう事って言うのは私みたいな可愛くないのと話をするってありえないってこと。
だから益々男子とは関わらないようにしようと言う気持ちが大きくなっていた。

だから小牧君と話をしていると小牧君にも迷惑をかけている様な気がして
私は小牧君を避けるようになった。

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地味子  すれ違い  勘違い  再会 

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