闇黒竜 ~1000年の時を越えて~
ウィーンダリア魔法学校(9歳)


「これが…、ウィーンダリア魔法学校?」





私は…、


夢の国に迷い込んでしまったのでしょうか?





そう言いたくなるほどの目の前の光景に、息を飲みながら見上げた。




村から一歩も出た事のなかった私は、この学校に来るまでに通った町並みや人の多さに物凄く驚いていたのに…


ここに比べたらさっきまでの驚きが一気に霞んでしまう。




ゴクンッ…、と息を飲む。



まるで、大きなシャボン玉みたい---



紫色の発光色が学校の周りを守るように囲むその光景はとても幻想的で、不思議な気持ちになる。



唖然としながら身震いするほどの美しさに、ジッと見入った。




あ、涙がでそう…



感動に打ち震えていた時だった。




ドンッ---




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