あれは…16年前。

「ふぇぇ…ママ、パパ…」
幼い私は、泣いていた。

両親を突然の事故で亡くし私は、児童養護施設
『青葉学園』に入れられる。
親戚が引き取り手を拒否した結果だ。

まだ10歳だった私は、悲しくて
両親に会いたくてずっと泣いて迎えに来てくれるのをずっと待っていた。

そうすると毎回
「泣いたって誰も迎えに来ない。
だから泣くな!」

彼…シュウちゃんがそう言ってきた。
シュウちゃん…松下秋哉は、同じ学園に住んでいる14歳の男の子。

「だって…だって…」
もう迎えに来てくれないって分かってるけど…
受け入れたくなかった。

「大丈夫。
琴葉は、俺が死んでも守ってやるから」
彼は、いつもそう言って私を励ましてくれた。

シュウちゃんの笑顔が好きだった。
優しくて、温かくて…初恋の人。

なのに…

ある日
シュウちゃんは、突然姿を消した。
行方不明となってしまったのだ。

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