ツンデレ専務と恋人協定
大会社の出来レース
専務につれてこられたのは、私が行ったこともないようなフレンチの高級レストランだった。

どれも食べたことがないくらい美味しくて、お酒も自然と進んでしまう。


「専務!」

「お前、名前で呼べって何回言わせんだよ」

あっ!そうだった。
レストランに入ってすぐにも言われたばっかりなのに。

「で?何だよ?酔っぱらい」

「酔っぱらってないですよ」

そう言ったものの、美味しい料理にシャンパンに、お店のお洒落な雰囲気全てに酔っぱらってるかもしれない。

専務はそんな私を“はいはい”と軽くあしらうけど、私はそんなことは全く気にもならなかった。


「どうして、せん…李人さんは仕事しないんですか?」

「めんどくせぇから」

めんどくさいから仕事をしないとか、私にはさっぱり理解できない。

「仕事、楽しいのに」


私は仕事って、お金を稼ぐためって言うのもあるけど、遣り甲斐も感じられるものだと思うし一生懸命になれるものだと思う。

「私は仕事したいな…」

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