これは絶対に恋じゃない

*2人目の再会




───……




「昨日は大丈夫だった?あの後、連絡ないから心配してたんだよ?」


「…ごめん。昨日はちょっと、いろいろ考えちゃって、舞香に連絡できなくて……」



加恵と再会を果たした日から一夜明けた。

時刻は、13時をちょっと過ぎた頃。

私と舞香は、大学の学食で少し遅めのランチを食べていた。


「まぁ、凛の中学の時の話ってあんまし、聞いたことはなかったけど…」


チラリと、私の反応を伺うように控えめに、舞香は私に話をふる。


「……うん、あんまり思い出したくないこともあって…」


「そっか。なら、無理には聞かないけど、本当にどうしようもなくなったら話すんだよ?」



「わかった、ありがとね」



本当に、舞香のこういうサバサバしたところに私、結構救われてる。



改めてそう感じて、思わず、頬が緩んだ。





< 179 / 291 >

この作品をシェア

pagetop