ド天然!? 魔女っ子の秘密【2】
*第5章*

真実

「うそ、封印されちゃった…」


力が抜けていくように膝から崩れた。

そんなあたしを見た美玲は「どうしたっていうのよ」と不思議そうに尋ねる。


「あの魔物、封印しなきゃいけなかったんじゃないの?

そのために由良達は戦っていたんじゃないの?」


確かに美玲の通りだ。

聖獣が現れたから、あたしたちは戦って封印してきた。


けれど、ダメだったんだ。

あたしたちは、本当は、こんなことをしてはいけなかった。


「国土封印結界魔法の柱である聖獣を、魔法石ガーネットを使って封印する…。

それがどんな意味をもたらすのか、あたしは気付かなかった。

ううん、何も考えていなかったんだ。何も考えないで、ただ封印してきた。

本当は、本当はもっと早くに知らないといけないことだったのに、あたしは…」


翔太は眉間にしわを寄せて「どういう意味だ」と尋ねる。


「あたしが本当に言いたかったことは、さっき翔太に言ったことともう一つあったの」


あたしは顔をあげて、翔太の目を見つめた。



「あたし達はあんな風に聖獣を封印してはいけなかった」



翔太達はみんな目を見開いて「どういうことだ?」と不思議そうな顔をする。


「聖獣たちが、国土封印結界魔法の柱だからだよ」

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