Dream。~君と私の応援歌~
湊side

返事は?



告白、してしまった……。


練習に身が入らない。


バットを握る手に力が入らない。


「はあ……」


出るものといえば、ため息だけ。


「おっさんクセぇ。なんだ、そのため息は」


夏樹先輩と透先輩が変なものを見るような目で俺を見てくる。


今は昼休みだけど、選手権大会まで時間のない俺たちは、練習三昧の一日。


俺は「おっさんじゃないっすよ」と言いながら、バットを振ってみせる。


「フォームが整ってない。バットを握る手が震えてる、目が死んでる」


そんな俺に冷静な指摘をしてくる透先輩。

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