『僕の思い、君の願い』
2nd Story 君を試す
 

 今日も朝から、穏やかに晴れていた。


 いつもと全く変わらない、僕たちの穏やかな日曜日だ。




 まだ朝も始まったばかりだというのに、彼女は、幾何学形に切り取られた小さな布切れを集め、相変わらずそれを縫い合わせる作業に、没頭している様子だった。



 パッチワークとか言う名前の彼女の趣味は、もはや彼女の日常の一部と化している。



 そういうわけで、僕の事も、朝から放ったらかしの彼女だった。




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