幕末の恋と花のかおり【完】
第八章



夏の香りが漂い始めた五月下旬のある日。

その日の屯所は、朝から騒がしかった。



そう。

明治維新を一年ほど遅らせたと言われている、あの大きな事件が始まろうとしているのだ。







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