遊園地は眠らない
ゆっくり目を開ける。

全部話さなきゃ、なんのためにインタビューを受けることにしたのかわからない。

自分を奮い起こす。

「私たちは、お化け屋敷で待ち伏せをしていました」


暗い部屋。


駿の顔も見えない。

雅哉はいつもより興奮していて、悪い予感がした。

「怖いんだろ?」

そう言ったのは、たしか・・・駿だ。

大好きな人の声だから。


見えなくても彼の声なら、分かるんだ。
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