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以前のわたしは、付き合っている相手から毎週のように連絡がきて「いつ会える?」「今日暇?」と聞かれることを面倒だと思っていた。

いいな、と思って付き合ったはずだけど、その『いいな』は『好き』に変換されなくて、どこか冷めていたのかもしれない。

だっていまのわたしは、付き合うということになっているはずなのに、ちっとも連絡をしてこない早瀬さんが気になって仕方ないのだから――


「はぁー……」

休憩時間に社内の自販機にやってきたわたしは、首をまわしながら溜め息を吐いてお茶を買った。
この溜め息はもちろん、早瀬さんのことを想ってのもの。

早瀬さんと付き合うことになってから二週間。
彼のことを知りたいと思うのに、向こうは何も言ってこない。
ちょっと忙しかったりっていうのがあったのかもしれないけどさ。

恋人って、休日にデートしたりするものなんじゃないの。……前まではそういうの面倒くさいと思っていたけど、早瀬さんとならデートしたいって思う。

うわあ、なにそれ。

自分の考えに呆れてしまった。だけど間違いなく、このもやもやした感情は早瀬さんと恋人らしいことをしたら無くなるものだと思う。

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